2019~2020シーズンのオペラ演目説明会が行われました。
日時:1月31日(木)
場所:新国立劇場・中劇場
サイト管理人のイベントレポートです。
10演目もあって、大野和士指揮は最後の「マイスタージンガー」だけ。
しかし、大野さんによる解説はまるで「オペラ・レクシャー・コンサート」のようで、どれも魅力的に感じてくるので不思議。
新制作4本の最初は「エウゲニ・オネーギン」
今まで新国立劇場にはロシア物が少なく、今後は毎年1作ずつ上演する、という予告も。
来年度以降の演目は何か、クイズとして出題されるそうです。 すべて当てた人は、招待されるのだろうか?!
「エウゲニ・オネーギン」は、演出家ベルトマンによる舞台装置にも注目。
新制作2本目は「ドン・パスクワーレ」
意外にもオペラ・ブッファも新国立劇場は少ないという。
ノリーナ役にDanielle de Niese ダニエル・ドゥ・ニースが登場するのも楽しみです。
新制作3本目は「ジュリオ・チェーザレ」
大野監督の新国立劇場では、1年おきにダブル・ビルとバロック・オペラを交互に上演予定。
バロック・オペラは得てして筋が複雑ですが、これはシーザーとクレオパトラの主役に、敵役としてトロメーオがからむ、というわかりやすい筋書き。
そのトロメーオに藤木大地さんが、カウンターテナーとして新国立劇場にデビュー。
新制作4本目は、いよいよ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
このプロダクションの共同制作に名を連ねるのは、
ザルツブルグ音楽祭、
ドレスデン・ゼンパー歌劇場、
新国立劇場、
東京文化会館。
大野和士監督を迎えていよいよ日本のオペラ劇場が国際的になってきた感があります。
今年4月にザルツブルグ・イースター音楽祭で上演されます。
そのほかのレパートリー公演など
ほかのレパートリー公演でも、大野和士さんが各演目に最適の人を指名したという指揮者陣が、特に充実しています。
パンフレットに書かれていない情報
パンフレットには書かれていませんが、オリンピックとパラリンピックの間、2020年8月には子供たちとAIロボットによる舞台作品を予定。
Aiがいくら賢いとはいっても、舞台上での動作はまだまだでしょうが、100人の子供たちによる合唱との歌い合いで、人類の将来がどのように語られるのか。