二の矢、イベントレポート

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オペラ『紫苑物語』関連イベント~二の矢

管理人のレポートです。

第一部の新国立劇場の2019/2020シーズンオペラ演目説明会に引き続き、第二部、オペラ『紫苑物語』関連イベント~二の矢が行われました。
昨年10月の「一の矢」に続くトークイベントです。

一の矢=知の矢、二の矢=殺の矢に続き、三の矢=魔の矢

出演者

大野和士(芸術監督/指揮)
西村朗(作曲)
臼木あい(出演歌手)
高田智宏(出演歌手)

司 会

長木誠司(監修)

石川淳の原作では、一の矢=知の矢、二の矢=殺の矢に続き、三の矢=魔の矢があります。
トークイベントが3回あるのかと思いきや、「三の矢は本番です」というアナウンスがありました。

台本は、石川淳作品をかなり自由に解釈したもの

主役高田智宏さん、臼木あいさんの歌で、初めて西村朗作曲の音楽をナマで聞くことができました。

イベント後の舞台撮影、左から長木誠司、西村朗、大野和士、臼木あい、高田智宏
左から長木誠司、西村朗、大野和士、臼木あい、高田智宏

そこでわかったことは、台本は、石川淳作品をかなり自由に解釈したものであるということ。 芸術家の自分探しの旅であること、そして最後の「鬼の歌」の意味が明かされるのではないでしょうか。

日本オペラ始まって以来ではないか?

また、日本オペラ始まって以来ではないか、という四重唱はじめ、重唱の豊富な作品だということ。

練習時からピアノ伴奏がなんと2人がかりというのも驚きで、本番でオーケストラが鳴った時、どんな音楽曼荼羅が展開されるのでしょうか。

グローバルな音楽が聴けるのでは?

もうひとつ、インドネシアケチャや、チベット(あるいはモンゴル)ホーミーという独特の発声法なども取り入れられていること。

洋の東西にまたがる知の巨人であった石川淳と、また違った意味でグローバルな音楽が聴けるのでは、という期待が膨らみます。